施設ごとに分かれた記録をまとめて確認する

社会福祉法人 相模福祉村では、3領域で記録・請求システムが異なり、施設が増えるにつれて情報を一元管理できなくなった。記録を確認するための現地訪問も必要だった。ワイズマンシステムSPとBlue Ocean Noteを稼働させ、従来用紙に近い入力フォームを整備した。記事では、理事長が記録作成時間を手書き時の約半分と評価し、全施設の記録をパソコンで確認できるようになったと紹介されている。

アトツギ経営者が複数施設を見る際には、訪問しなければ分からない情報と、記録で確認できる情報を分けたい。訪問時に現場の相談や支援の話し合いへ時間を使えるよう、事前に確認する記録を拠点間でそろえてはどうか。

出典:社会福祉法人 相模福祉村/三つの福祉事業情報の一元管理を実現

https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/case/fukushimura-dx.html

記録と見守りの運用を合わせて変える

社会福祉法人 ロザリオの聖母会の聖マリア園では、夜勤を優先した配置で日勤が不足し、紙記録も記入待ちや複数様式が負担だった。2026年4月にほのぼのmore、Care Palette、aams、カメラなどを本稼働させ、映像は同意を得て必要時に確認する運用とした。記事では、夜勤配置を3名から2名へ変更でき、記録の待ちや複数用紙の課題が解消したと施設側が説明している。

アトツギ経営者が現場の負担を見直す際には、機器の数よりも、誰が記録を確認し、必要時に動くかを決めたい。利用者の状況や施設の体制を踏まえ、記録待ちを減らす工程と人による確認を残す工程を現場と整理してはいかがだろうか。

出典:社会福祉法人 ロザリオの聖母会(聖マリア園)/ ICT 化で障害者支援施設のサービスを向上

https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/case/rosario-dx.html

記録と請求の二重入力をなくす

社会福祉法人 大三島育徳会では、記録と請求が別システムで二重入力となり、残業や事故・誤薬の防止も課題だった。ほのぼのNEXTで記録と請求を統合し、インカムや見守り・服薬支援の機器とWi-Fiを導入した。記事では、請求作業が従来3名分から2名分になり、導入後は誤薬ゼロが継続していると報告されている。

アトツギ経営者は、同じ記録を何度も書き直す箇所から、業務のつながりを確かめたい。記録と請求の間に必要な確認を整理し、転記を減らしつつ確認の責任を明確にする分担へ見直してはどうか。

出典:社会福祉法人 大三島育徳会/ 社会福祉法人 大三島育徳会様 DX 導入事例

https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/multiple-locations/case/case03.html

まとめ

記録や確認の負担は、一つの機器だけでなく、施設間や職種間の情報の受け渡しにも生じる。3事例は、そのつなぎ方を変えることで職員の仕事を支えている。AI・デジタル活用を考えるアトツギ経営者にとって、繰り返す記入や確認待ちは、業務間のつながりを見直す入り口だ。減らす事務と残す確認を分け、利用者への対応を支える時間をどこで確保するか、現場と話し合ってはどうか。