プロジェクトのデータと作業の流れを集める

三建設備工業では、人手の情報共有が煩雑で、必要な情報が伝わらず後工程へ支障を来す恐れがあった。同社はAutodesk Buildにプロジェクトのデータとワークフローを集約。フォルダーへデータを入れることで共有やタスク設定を行う形にした。導入記事の時点では、効果の定量計測は行われていない。

アトツギ経営者が確認したいのは、資料を共有した後、次の担当者が何をするかまで明らかになっているかという点だ。後工程での確認待ちを減らせるよう、保存先だけでなく作業の受け渡しを整理し、連絡を増やさずに済む進め方を検討してはどうか。

出典:三建設備工業株式会社/建設のプロセス管理をクラウドで変革

https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/case/skk-dx.html

撮影した写真を自動で整理する

東洋冷熱工業では、大規模現場の写真整理で残業が増え、進捗確認や引き継ぎにも手間がかかっていた。同社はANDPADで撮影写真を自動整理し、現場の進捗や資料を共有した。導入記事では、20時頃までの残業が常態だった状況から、18時台に帰宅する社員が多数になったと報告されている。

アトツギ経営者は、現場作業だけでなく、帰社後の写真整理にどれだけ時間を使っているかを把握したい。現場の人数を増やす前に後処理の負担を減らせないか、撮影から保存・共有までを一続きで見直してはいかがだろうか。

出典:東洋冷熱工業株式会社/写真管理・情報共有の効率化によって残業時間を大幅削減、若手人材の教育にも効果を発揮

https://andpad.jp/cases/toyoreinetsu

写真と現場資料を会社に残す

星野管工では、写真管理の負担に加え、高所で黒板を撮影するために2人が必要だった。担当者の退職で現場データが失われることも課題だった。同社はANDPAD黒板で撮影と案件別の保存、資料共有を実施。導入記事では、複数施策全体で残業が前年比50%減ったと報告されている。担当者は、工事部一人当たり月20時間の短縮の半分程度を写真整理の効果と推定している。

アトツギ経営者が点検したいのは、担当者が退職しても、別の人が過去の案件の写真と資料を取り出せるかという点だ。引き継ぎのたびに個人の手元から資料を集め直さずに済むよう、案件単位の保存先と共有のルールをそろえてはどうか。

出典:星野管工株式会社/写真管理業務を大幅軽減、残業時間を半減、ANDPADが貢献

https://andpad.jp/cases/hoshikan

まとめ

3社の事例に共通するのは、写真や資料を担当者の手元から会社で使える記録へ変える取り組みだ。これは整理時間の短縮だけでなく、次の工程や次の担当者に情報を渡す仕組みの見直しでもある。共有した情報が次の仕事で使われているかまで確かめたい。

アトツギ経営者の方は、写真を撮ってから整理・確認・引き継ぎに至る流れをたどり、繰り返し作業や個人保管が残る箇所を探してはいかがだろうか。AI・デジタル活用を考える際も、現場後の事務を減らすことと、担当者が替わっても案件の経緯をたどれることを、併せて改善の目標にしたい。