床や壁紙をその場で変え、空間全体で確かめる
エンラージ 南青山店では、施主ごとに異なる暮らし方や希望を、完成後の空間として伝え、細部の仕様まで詰めることを重視していた。そこで「3D住宅リフォームデザイナー」による完成イメージとプレゼンボードを使い、打ち合わせ中もノートPCで床材や壁紙を変更。導入記事では、要望を聞いてから短時間で修正版を見せられ、施主にも喜ばれていると担当者が説明している。
アトツギ経営者の方も、施主が迷いやすい床や壁の候補を一つの空間で比較できるようにし、好みを具体的に聞き出す打ち合わせを試してはいかがだろうか。
出典:エンラージ 南青山店/住宅リフォーム・リノベーション提案
https://www.megasoft.co.jp/3d/interview/1816/
内装の組み合わせと空間の広さを、同じ視点で確認する
トーエイ建設産業のリフォーム・リノベーション部門であるCLプランニングでは、限られた面積に設けるロフトや収納を図面だけで伝える難しさがあった。同部門は3DパースとVRを使い、空間に加えてクロス、ドア、床などの組み合わせを施主と確認している。2024年7月の導入記事では、担当者の提案と施主の好みの違いに気づき、希望を引き出しやすくなったと説明。細かな色の違いは実物のサンプルで確かめている。
アトツギ経営者の方は、担当者が良いと思う組み合わせを一方的に示すだけでなく、施主が違いを比べて希望を伝えられる確認の場を設けてはどうか。
出典:トーエイ建設産業 CLプランニング/ 図面より 3D パース、 3D パースより VR が、お客様との認識のズレをなくせます
https://www.megasoft.co.jp/vrsolution/interview/case17.php
家具の配置を変え、以前の案にも戻って比べる
リフォームカウンセルでは、複数のプランを提案した後も、寸法の微調整や以前の案への変更が多く、手描きではそのたびに図面を描き直していた。同社は「3Dマイホームデザイナー」で途中のデータを残し、家具や設備のパーツを使って配置を検討。導入記事では、過去の案に戻す要望にも素早く応じられるようになり、家具の位置や収まりを平面図と3Dで説明していることが紹介されている。
アトツギ経営者の方も、変更前の案を消さずに残し、家具の配置と寸法を行き来しながら施主が選べる提案の進め方を見直してはいかがだろうか。
出典:リフォームカウンセル/プランの直しが多いリフォーム設計だからこそ、手軽に図面が作成できるマイホームデザイナーは重宝しています
https://www.megasoft.co.jp/3d/report_pro/case14/
まとめ
3社の事例から見えてくるのは、完成イメージを見せるだけでなく、その場で変え、候補を比べ、以前の案にも戻れることが、施主との判断を支えているという点だ。図面や言葉だけでは伝えにくい好みを確かめることで、提案者と施主の認識を揃えやすくなる。
AIで提案の仕事をどう変えられるか考えるアトツギ経営者の方は、最近の打ち合わせで施主が迷った場面を振り返ってはいかがだろうか。まず一部屋を対象に、床・壁・家具配置の候補を同じ条件で見比べ、決めた内容と変更履歴を残すところから試してはどうか。

