配車の判断条件を明確にし、担当交代を支える

日本ロジテムでは、経験や勘に基づく配車業務の可視化と標準化が課題だった。同社は開発段階から「ハコベル 配車計画」の検証に参加し、荷物や届け先などの条件を踏まえたAIによる自動計算を活用。公式発表では、導入前の2023年3月13日と導入後の5月22日の各1日を比べ、配車計画と周辺業務の工数を51%削減したとしている。担当者が交代した後も、計画の品質を安定させられたと報告されている。

アトツギ経営者の方も、ベテランが配車時に見ている条件を言葉にし、担当者が変わっても同じ前提で計画を確かめられる仕組みを検討してはいかがだろうか。

出典:日本ロジテム株式会社/ ハコベル 配車計画サービスを 2023 年 6 月より提供開始。日本ロジテムが先行導入、業務工数51 %削減を実現

https://www.hacobell.com/news/jf42_c5uj2-p

出典:日本ロジテム株式会社/ 物流プラットフォーム【ハコベル】、配車計画サービスを 2023 年 6 月より提供開始 日本ロジテムが先行導入・業務工数 51 %削減を実現

https://corp.raksul.com/news/press/230606_hacobell_distribution_plan/

固定ルートの見直し条件を揃え、引継ぎを進める

スーパーレックスでは、コンビニの店舗増減に伴う四半期ごとの固定ルート変更に丸2日かかり、土地勘や経験が必要なため引継ぎも進んでいなかった。「LYNA 自動配車クラウド」を導入し、店舗情報や時間指定を使って計画を作成し、必要な調整を人が行う運用に変更。導入記事では、初期設定を除くルート変更作業が数時間になり、別の担当者へ引き継げたと報告されている。

アトツギ経営者の方は、定期的なルート変更で確認している時間指定や積載条件を揃え、引継ぎ先の担当者と実際の配送データを使って計画を試してはどうか。

出典:株式会社スーパーレックス/土地勘や経験が一切不要に!配車業務の標準化によりスムーズな引継ぎに成功

https://lynalogics.com/case/superex/

現場の例外を洗い出し、同じ画面で判断する

琉球通運では、ベテランが持つ配車・配送のノウハウが、社内で共有できるデータになっていなかった。実証事業で「LYNA 自動配車クラウド」を使い、業務条件とルートをデータ化。管理担当者が実走に同乗し、ドライバーと画面を見ながら計画を検討した。導入記事では、配送の合間に行っていた業務も把握でき、共通の情報を基に相談や判断を進められるようになったと報告されている。

アトツギ経営者の方も、配車表だけでは分からない現場の調整や例外をドライバーと洗い出し、計画と実走の違いを次の担当者に残す運用を試してはいかがだろうか。

出典:琉球通運株式会社/配車や配送業務に関するノウハウのバックアップ化に成功|業務標準化への大きな一歩に

https://lynalogics.com/case/rrf/

まとめ

3社の事例から見えてくるのは、配車を引き継ぐには、出来上がったルートだけでなく、その組み方を決める条件まで共有することが大切だということだ。条件をデータにし、計算結果を現場の人と確かめることで、経験者にしか説明できなかった判断を、次の担当者も検討できる形に近づけられる。

AIで配車業務を変えたいアトツギ経営者の方は、まず一つの配送コースについて、取引先の時間指定、積載条件、現場で調整している例外をベテランと整理してはいかがだろうか。自動計算に任せる部分と、人が確かめて直す部分を分け、引継ぎ先と実際のデータで計画を組むところから始めてはどうか。

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