事例1|写真と動画で、作業の進め方を繰り返し学ぶ

カインズでは、正社員が忙しく教育に十分な時間を取れず、従業員への教え方をそろえることが課題だった。そこで、資材の切り売りなどの作業を写真や動画で示すTeachme Bizを活用。トレーニング機能で学ぶ順序や習得状況も確認できるようにした。導入事例では、従業員が必要な内容を繰り返し学び、離れた場所からも教育を支援できるようになったと紹介されている。

アトツギ経営者の方も、新人がつまずきやすい作業を一つ選び、写真や動画で確認できる手順と学ぶ順序を整えてはいかがだろうか。

出典:カインズ/ 社員がいつでも学べる環境を Teachme Biz で整備 スキルアップを実現し顧客満足度向上にも効果を発揮

https://biz.teachme.jp/casestudy/cainz/

事例2|紙の手順書を、現場で見て使える教材へ変える

ビッグ・エーでは、紙のマニュアルが十分に使われず、現場での教育に時間を要していた。写真や動画を使った手順共有へ切り替え、店舗での陳列の様子なども伝えられるようにした。導入は一度に全店へ広げず、対象店舗を段階的に増やしている。提供企業の事例では、この取り組みによって年間16,000時間の研修時間を削減したと報告されている。

アトツギ経営者の方は、手順書を作り直す前に、現場で実際に開かれているかを確かめ、少数の店舗や作業から使い勝手を試してはいかがだろうか。

出典:ビッグ・エー/ 年間 16,000 時間の研修時間削減!「小売りは人なり」を実現する近道に

https://biz.teachme.jp/casestudy/biga/

事例3|質問から必要なマニュアルにたどり着く

イオンリテールでは、サービスカウンターなどの多様な業務を覚える負担や、従業員間の情報格差が課題となっていた。Azure OpenAIを活用し、質問に回答するとともに根拠となるマニュアルを確認できるAIアシスタントを開発。2025年8月の公開記事時点では数店舗で検証しており、利用した従業員から回答精度などに高い評価が寄せられている。現場の意見を反映して改善を進める段階だ。

アトツギ経営者の方も、よく聞かれる質問を集め、回答の根拠となる手順書を確認できる形でAIの活用を試してはいかがだろうか。

出典:イオンリテール/ 現場の声から生まれたイノベーション。イオンリテールが実現した Microsoft AI 活用の次世代型従業員マニュアル「 AI アシスタント」

https://www.microsoft.com/ja-jp/customers/story/25065-aeon-retail-co-ltd-azure-openai

まとめ

3社に共通するのは、手順を保存するだけでなく、従業員が仕事の途中で見つけ、理解し、繰り返し確かめられる形に変えていることだ。教える人の時間を確保するだけでなく、学ぶ側が自分で確認できる環境を整えることも、仕事を引き継ぐうえで重要になる。AIで教育をどう変えられるか考えるアトツギ経営者の方は、まず新人から繰り返し聞かれる質問を洗い出してはいかがだろうか。答えとなる手順を整え、写真・動画・質問による検索のうち、現場で使いやすい方法を小さく試すところから始められる。